• vol.1286 伊ルネッサンス絵画にみるパスマントリー

    2020.4.26

    ◆ ルネッサンスとは何だったのか

    ・「見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発が、後世の人々によってルネッサンスと名付けられることになる、精神運動の本質でした。」 なぜ、それらの欲望が、あの時代になって爆発したのか?     「それまでの一千年間、キリスト教会によって抑えに抑えられていたからでしょう。」(塩野, 『ルネッサンスとは何だったのか』, P14~P17)   これらから想像できるように、ルネッサンス以前は、いかにキリスト教の権威が大きなものだったのかがわかります。

     

     

    ◆ ルネッサンス絵画に見るパスマントリー

    ・キリスト教の考えに反発するかのように、イタリアで興ったルネッサンスは、芸術、思想、建築、ファッション等あらゆる分野に新しい流行が生まれ、14世紀~16世紀にかけ発展していきます。 またこの新しいムーブメントは、200年をかけてヨーロッパ各地域に伝播していくことになります。

     

    ・繊維関係で言えば、この当時絹織物が盛んに織られます。 14世紀の織物の柄は、大柄な植物モチーフ(アザミの花、パイナップル状果実等)が流行しています。 またヴェネツィアやジェノバでは、ベルベットの生産が盛んで、大柄なザクロ紋様が代表的な柄として織られています。 写真上のブロンズィーノ作「エレオノーラ・ディ・トレドと息子の肖像」(1545年頃)の女性の服は、ベルベット生地の質感とザクロ模様を見ることができます。 また、袖にはロープ飾り、宝石も使われていると思われるベルト飾りの先端には、真珠でできているような?”タッセル”を見ることができますね。

     

    ・15世紀、フィレンツェのメディチ家の次男でもあり、ローマ教皇・レオ10世(在位1513~1521年)の彼の写真「レオ10世と二人の枢機卿の肖像」が下。 高い教養を持ち、メディチ家の一員として飽くなき権力欲と、貪欲な富への欲求を持ち続けた人物だったと言われています。 ルネッサンス最盛期と言われる15世紀のこの絵画の中では、椅子カバーにフリンジやタッセルを見つけることができます。 それにしてもマントの下の白い衣装は、絹の豪華な質感を感じることができますね。

     

    上Picture source: ©Web gallery of art

     

    下Picture source: museumanote.com

     

    次回に続く・・・・・。

     

     

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