• vol.192 タッセルのラフとは 構造その4

    2012.4.15

    ■  初の連載形式でご紹介してきた「タッセルの構造」も今回が最後。 最終回は「ラフ: Ruff」です。ラフは装飾品の一部として、タッセルのウェスト部分であるモールドとスカートの間に飾るものです。 また、コードとモールドの間にも使われます。 ウェスト部分に使われる場合は、スカートとモールドの、特にその接合部分を隠すため、と理解していいと思います。 ラフ作り方は、最初慣れないとちよっと難しいと感じるかもしれません。

     

     

    ■ 写真(下)は、一度タッセルに取り付けたものをわざと取り外したものですが、皆さんが作られたラフもきちんと段状になり揃っていますか?   ウェストにただ無造作に巻きつけただけのラフは、決して美しく見えません・・・ね。   

    参照本: 『TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater
    2012年4月15日
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  • vol. 191 タッセル スカートとは 構造その3

    2012.4.13

    n         スカートは、モールドの下にさがっているもので、その種類は、基本的に2種類。 ひとつは、切ってほぐした糸が下がっているもの、そしてもうひとつは、ブリオンスカート(糸やコードを撚って作られたもの)が下がる場合のふたつです。 (※「スカート無しのタッセル」というのもありますが、今回は、スカートについてなので、省略します。)
            

     

    n         基本的なスカートが完成したら、その上に、さまざまな装飾をしていくことができます。 スカートとして使われたブリオンがスカートの上に装飾として使われたり、小さな房ポンポンジャスミンと呼ばれる小さな花の形をしたものや、トレリスといったデザインのもの等です。 
    ※カリキュラム参考→こちらから
    飾り類をつければ、全体の厚みが増していきます。 しかしまた、どの装飾物を使うかは、全体のバランスが重要ですね。

     

    n         これらは従来のタッセルを作り方ですが、現代はインテリアも変化し、それに合わせてスカート部分に、ジェムストーン、スワロフスキー、ファー、そしてフェザーなどさまざまな素材が使われ、独創的なデザインも多く見かけられるようになりました。  

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

    2012年4月13日
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  • vol. 190 タッセル木型の種類 構造その2

    2012.4.11

    n         モールドは、ヘッド(頭)とも呼ばれ、その素材は主に、木でできていて(wooden mould)、中心部分に紐を通す穴があいています。 大量生産されるタッセルには、プラスチック素材が使われているのを見かけたこともあります。 身の回りにある、使えそうなものを代用する・・・、柔軟な発想でタッセルに挑戦するのも、オリジナリティ溢れるタッセルを完成されられるかもしれません。 

     

    n         モールドのサイズは、小さいタッセルであれば小さく、大きなサイズのものを使えば大型のカーテン用へと、全体の大きさが左右されると同時に、タッセルのデザインをも左右する重要なパーツと言えるでしょう。 また、1個だけの木型を使うのではなく、異なる形をしたモールドを組み合わせて使う場合もあります。 その例はコラムvol.107こちらからどうぞ。 またスカートを取り付ける箇所は、ウェストと呼ばれます。写真の木型は、トリニティのコレクションです。
            

     

    n         木型(モールド)をカバーする方法は、

    1)       コードを巻く

    2)       本体の糸束を作業用糸で繰り、カバーする

    3)       また木製は、ペイントし、オリジナルな模様などを描くのも可能ですね。 (そのうち挑戦したいと思っています・・・・。) 

      

    ■         【おまけ】: モールドの装飾

    上記の方法で木型のカバーが終わったら、更にその上から、さまざまな装飾を施すことも可能です。 写真は、「ネット状の編み飾り」や、「スネーリンク゛」という飾り、「ストライピング」といって縦にコードを飾るものなどがあり、複雑、豪華になっていきます。 やはりこれらの装飾のどれを使うかは、タッセル全体のバランスや、どんな雰囲気にしたいかを考える必要があるでしょう。

        
     

       ※写真作品は、すべてTrinityの制作です。
    記事掲載: 2012年4月

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

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  • vol. 189 タッセルのコードの種類 構造その1

    2012.4.9

    n         コードの役割は、タッセル自体を下げておくための紐のことを言い、英語ではサスペンションコード(Suspension Code)とも言います。 モールド(木型) の中を通って、上部に出ていきます。

     

    n         コードは、その拠り方によって、

    A)       二つ撚り(ふたつの糸束を使って撚る)

    B)       三つ撚り(みっつの糸束を使って撚る)

    C)       四つ撚り(よっつの糸束を使って撚る) と、3種類に大別できます

     

    n         今回の写真は、上記C)四つ撚りに限ったものだけですが、一種類の作り方だけでもこんなに沢山のデザインをすることができます。 そしてまた、その雰囲気も異なりますね。 コードは、その作り方と色の組み合わせでさまざまにデザインでき、そのバリエーションはどれだけ出来るんだろう・・・と、思ってしまいます。  
    下げ紐と言えど、それらが持つ雰囲気は、シンプルなものから、少しゴージャスな雰囲気を出せるものまでありますので、どのデザインと組み合わせるかは、やはり、タッセル全体のバランスが大事ということですね。 コードも奥深い・・・・・。
     
        

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

     

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  • vol.188 タッセルの全体構造

    2012.4.6

    ◆ 2007年当初の特別講座、特に木型使用のタッセル特別講座には、その構造に興味を持たれてご出席いただいた方も多かったような記憶があります・・・。

    そこで、今回から5回にわたり、初めての連載形式で木型を使った「タッセルの構造と、各パーツ(部位)の名称や「種類」について、ご紹介していきます。 講座を正式に開始<2008年秋>しましたが、最近はネット上では”様さまな作り方をしているタッセル”を沢山みかけるようになりました。  「タッセル」を全くご存じない方は、外見だけ見ても区別はつきにくいと考えます。  元来そのルーツは、ヨーロッパの古典的な飾り物であるタッセル。 まずは、タッセルの基本の形を知っていただきたいと思います。

    ◆全体構造(写真)と4つのパーツ

    1.  サスペンション・コード (Cord/Rope) タッセルを下げる紐

    2.  木型 (Wodden Mould /Mold) タッセルの上部

    3.  スカート(Skirt) タッセルの下部の糸の房束

    4.  ラフ (Ruff) タッセルのモールド(木型)とスカートの間に飾られるもの

    基本パーツはこれだけですから、各パーツ毎の作り方の基本を学べば、誰でもシンプルなシンプルな木型を使ったタッセルが作れるようになります。

    ◆ しかしながら、タッセルはその色の組み合わせを変えたり、上述パーツにもさまざまな種類の装飾パーツが存在し、全体のバランスを取りながら組み合わせを考えることが、タッセルを奥深くし、楽しさといえるのではないかと思います。

    参照本:  TASSEL MAKING P39, Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

     

    文: 2012年4月6日

     

  • vol. 183 カルピスバター

    2012.3.24


    n         「いい生地を見てしまうと、目が肥えてしまって▲※☆#$・・・。」と、生徒さん。 「それは生地だけではないのよね~。」 つい、目の前にあった、空き箱を道具入れに使用しているカルピスバターの(※)箱が目に入り、「私は一度この味を知ってからは、これから離れられなくなってしまいました。」  その時のクラスにいらっしゃた方々も、以外にこのバターの存在を知らない方もいたので、びっくり。 ※カルピス社から発売されているバター、カルピスでできてはいませんよ(笑)。 


     


    n         普通はどこのスーパーでも購入できますが、品切れしていたりすることもあり、他のものを買ったりしますが、結局ここに舞い戻ります。 雑味がないので、バゲット等、パンの味を純粋に味わいたいときや、蜂蜜との相性も抜群なので、シンプルな蜂蜜トーストなんかにすると、とってもおいしいんですよ。 


     


    n         確か価格は、約1,500円程度。 箱無しだと1,000円くらいです。 このエコ時代。 箱無しで、そしてどこでも簡単に購入できると嬉しいんですが・・・・、ねぇ~カルピスさん!!
            


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  • vol. 181 ソフトファニシング講座の新しい利用方の発表!

    2012.3.21


    n         本日<3月21日2012年>、ソフトファニシングコースの新しい利用方法を発表させていただきました。 名づけて、「ソフトファニシング・お気軽コース」。 入学金をお支払いいただかずとも、お好きなカリキュラムを選択し、いつでも受講できるシステムです。 (現在もご入学後、カリキュラムは好きなものをお選びいただき、作成可能ですが・・・。) とかく現代人は、忙しい・・・・。「好きなものを、好きなときに作ってみたい!! 」 こんな思いをお持ちの方にぴったり!! ではないかと思っております。
     


     


    n         当コースの新設にあたり、コースに対するコンセプトをより詳しく「特徴その1/その2」として記載させていただきました。 是非、多くの方々にお気軽にご活用いただけること、お待ちしております。



    詳しくは、こちらから


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  • vol.179 オニオンタッセルの品種

    2012.3.16

    ◆ カリキュラムで提供させていただいているオニオンスタイルのタッセル。 最近はいろいろな方が作られているご様子。 2008年に最初のカリキュラムとして発表して早や4年。   このタッセルの英語名称は「Squab Tassel 」と言い、ずんぐりとしたタッセルという意味です。  しかしそのまま名付けてもピンとこない・・・。 そこでその形のかわいさを表現する「オニオンスタイルのタッセル」という呼称を付けて発表しています。

     

     

    ◆ 完成したタッセルは、その作り方の過程が見えないので、結果的に同じように見えてしまう場合もあるでしょう。 生徒さんが教室に持参されたタッセル作り方の本 <P.15> には、「ユニークなフォルムはオニオン!?」と題し、なぜか疑問符付きオニオンタッセルが掲載。 その作り方はまったく独自の作り方をされたものでした。 拝見した作り方では、オニオンの形状を長く維持できず、結果としてその形を長い時間保つことは難しいと思いますよ・・・<苦笑>。

     

     

    ◆ 他人の空似という言葉もあるように、同名でも人違いならぬ「オニオンタッセル違い」。 このように様々なオニオンが出てくると、ゆくゆくは「さぁ~て、あなたはどの品種のオニオンがお好みですか? 」となるのではないかと思っています<苦笑>。 いずれにしても、オニオンタッセルの知名度が上がること、喜ばしい限り・・・!?   

     

           

     

     

    タッセル教室東京自由が丘・ソフトファニシング教室のトリニティ

     

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  • vol. 176 足元の小さな幸せ

    2012.3.10


    n         昨日、今日は雨のせいもあって、冬に逆戻りしたような寒さ・・・。 こんなときでも、朝、起きれば必ず行かなくちゃいけない台所と洗面所。 これらの場所は特に寒い。 しかし家には足元部分に温風器がビルトインされているので、寒さを感じずに済んでいます。
      


     


    n         冬の季節、これはとても助かっていて、友達が水周りをリフォームする際に、必ず入れたほうがいいわよ~と、勧めた程、重宝しています。 今日の朝も、「足元暖ったかで嬉しい・・・」、と小さな幸せを感じました。   それにしても、床にはいつくばって写真撮るのも楽じゃありません (笑)。
        


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  • vol. 173 ブリオンフリンジ・タッセルの使い方 その14

    2012.3.3


    n         スカートの部分が糸そのものではなく、撚って作る「ブリオンフリンジ」が、スカートに使われているタッセルを「ブリオンフリンジ・タッセル」と言います。 vol. 154チェアタッセルの使い方ご紹介した、Duresta社のソファにも使われていましたが、今回の例は、カーテンを束ねるものではなく、バランスや、ポールから下げて飾る例です。 このタッセルを使うその対象物は、やはりボリュームのある大きなものが多いと感じます。


     


    n         カリキュラムの中でも提供させていただいていますが、作る場合、少し広めのスペースを必要としますね・・・・。
        
    ■ その他の「タッセルの使い方一覧」は、→こちらから。           
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