• vol. 52 夏の思い出、そして日本建築

    2009.9.21

    ■今回は、1ヶ月時計を巻き戻したお話・・・。カンと晴れ渡った青い空、見渡す限り続く緑の平地。しばし都会の喧騒から離れ、この空気の澄み渡る広々とした空間に身をおくたびに、身も心もおおいにストレッチする。もちろん、田舎の家も空間は広く、この広さに慣れている私は、インテリアにおいても広い空間のある場所が憧れです。(現実とは程遠いですが・・・。)

    ■毎年の夏期休暇の行事の内容はお墓参り、家族とともに過ごすし、小さい頃から食べ慣れたお袋の味に舌鼓を打ち、そして懐かしい友と杯を傾ける・・・これが恒例の内容。しかし、今年の夏に加わった変化は、映画「おくりびと」の影響。誘われるままに撮影場所見学のドライブに出かけた。どうしても見る視点はインテリアにいってしまいます。昭和初期の建造物。使われていた素敵なランプシェード。どこか懐かしささえ感じる。設計は皇室関係の建築物にも携わったという方の手なるもので、隅々まで粋を感じる造りでした。その素晴らしさに感動するとともに、素敵だなぁと思うその感覚。 最終的に日本人は、DNAに刷り込まれた日本家屋に帰っていくのかもしれない・・・・。そんなことを思った私の夏でした。

    >> 詳しくはこちら、三川町公式HPへ
    >> 地元の印刷屋さんが綴る「庄内庭園探訪記」及びバックナンバー
    ■おまけ写真
    ドライブ最後は、海産物市場で夕飯の買い物。ちょっとその前につまみ食いを・・・。夏に食べられる太っちょ「岩がき」デス。

  • vol.49 PCセットアップ奮闘記

    2009.8.27

    ■今の時代、PCがないと生きていけない、これはまさに本音。これまでの人生の中で何台のパソコンを使用したのだろうか? ついこの前まで使用していたのは(過去形) 2003年に購入したもの。それがどうも年初から調子が悪く、万が一のときを考えるともう一台バックアップ用に購入しなきゃと思い、友人に頼んでオークションで落札してもらった。小売価格22万相当のものが、5万円。ウッキッキーッ。ヤッタネ。届いたPCはOSとIEがInstallされているだけのほぼ空っぽ状態のもの。他のアプリケーションソフトは自分で導入する必要がある。この金額の差は、自分の労力で埋める覚悟の上での購入である。でも、まぁ何とか少しずつ時間をとってやればなんとかなるでしょう・・・と私のPCセットアップは5月の連休頃からスタートした。 週末はPCとにらめっこの日々が続く。ある日突然、「電源ユニットに重大な異常が見つかりました」。早速電源ユニットをはずし、パワーケーブルに変えてと。しかし、PCを移動したその時です。ケーブルがはずれ、それまでのセットアップ内容は消滅。目は点、頭、真っ白。空白のXX分間・・・・。気を取り直し、再稼動させたところ、おかしなメッセージが頻繁に出始めた。これまでの費やした時間は、いったいなんだったんだぁ(涙、涙)。
    ■もう、たまらん。お手上げ状態。そこで「PC救急隊」の登場となり、2万5千円の出費。新しい電源ユニットの購入5千円。古いPCからハードディスクを取り出して使用するパーツの購入、電気店で様々なアプリケーションソフトを見たら欲しくなり、お買い上げ。キャー、どんどん出費が膨らんでいく~ッ。
    ■最近は、ようやく正常使用に耐えられ状態までセットアップが完了している。と、いうことで7月、8月はコラムが書ける状態ではなかったのです(苦笑・言い訳) 今は新しく購入したアプリケーションソフトの習得に奮闘中。完全に前のPCよりパワーアップしたことは間違いない。しかし、この戦いはいつまで続くのであろうか・・・。

  • vol.42 イギリス傾倒の始まりと、その不思議なご縁

    2009.5.5

    ■ それは写真のチェストを購入したのがきっかけだったような気がする。購入当時の80年代は、日本経済は右肩上がりの時代。休日の折り、車で通った道すがらにあった店舗の前に何気に車を止めて立ち寄り、ひと目で気に入りお買い上げ。当時、簡易的な家具からそろそろ卒業したいと思っていた矢先、お気に入りのテイストを見つけたのがキッカケになったように思える。 
    ■その後、引越しした際にも私にとって家具屋さんはここしかないかの如く、(確かに当時は、買いたいと思う家具屋さんはホントに少なかった気がする・・・) 同店でサイドボード、彫刻が施されたミラー、そして玄関にランプを置くためのMarquetry(象嵌細工)のコンソール等など、を購入し続けていった・・・。当然ですが、当時OLだった私の予算は限りがあり、一度にまとめてお買い上げなどという贅沢はできず、毎年ボーナスが出る度に少しずつ買い足していったものです。現在は、家の中も手狭になり、家具を置くスペースは全くといって無いので、今は随分そのお店にもご無沙汰している。
    もう20年以上も使い続けているチェスト


    ■先日、受講生徒さんのお友達が見学に訪れ、後日入学してくれた(感謝!) そのご報告方々、何気ない会話をしていたら、な、なんとそのお友達の方というのは、私が家具を買い続けていたお店の女主人であることが判明!! 「ヒョエ~ッ。つ、つ、つながってしまったぁ~ッ」20年目にして繋がった不思議なご縁。当時このチェストに出会わなかったら、私はイギリスへの関心等全く無かっただろうし、またこうしていなかったのかもしれません。 それを思うと、なんとも世には不思議なことがあるものだと、感謝、感激、感慨ひとしおの一日となったのでした。
    ■家具の購入店
    >> 大和金属工業(株)HP
     

  • vol. 37春の一日、そして春の色

    2009.3.17

    ■ 今日の東京は、気温20度ともう春本番の温かさ。週末に出かけた三浦半島も春一杯でした。そこで満喫した「春の色たち」デス。
    ■ 空の青、橙、黄色(日本名を苅安色と言うんだだそうな・・)、海の青・・・・




    ■三浦半島、春の一日の締めくくりは、やはり「三崎のマグロ」でしょうか! おいしいものを食べ、さぁ、また明日から頑張ろう。

  • vol. 36 中年の星

    2009.3.5

    先週報道された宇宙飛行士候補誕生の明るいニュース。特に39歳の油井さんのコメントは、インターネットのニュース報道のどのサイトにも取り上げられている。もちろん、お二人がここまで到達した努力の経過は知る由もないが、ご本人のコメントが注目を浴びていたのも確かのようだ。「皆さんの中年の星なるように・・・」。 他の大勢の方の「憧れ」、「目標」、「希望」、「勇気付けられる」といったことに当たるのだろうと思う。
    しかし、ふと思ったことは、「星は誰でも持っている・・・それぞれの人がそれぞれに胸に持つ星を輝かせるために生きているんだ・・・と。」 お二人は共に30代。夢を忘れていた時期、あきらめた時期、挑戦した時期、さまざまな時間軸を通ってここに辿り着いたわけで、いつも持ち続け努力すれば、いつかは叶う「星=夢」を全ての人は持っているのだと、逆説で考えている自分がいた。
    死んでから、夜の星になって輝いてもしょう~がない!? <笑>。 やっぱり生きているうちに輝やかないと・・・。

  • vol. 34 人形展

    2009.2.17

    ■ 昔の会社の先輩から見せてもらった人形展の案内はがき(下写真)。人形には全く興味のない私だが、この表情を見たとたん、「うわっ、見てみたい!」その表情には、なんか妙に興味をそそられるものがある。

    ■ 普通の表情のとてもかわいいものから、写真のようなものまで本当にさまざまな人形が展示してあり、一人の作家がこんなにまで幅広く作れるものなんだなぁ、と思った。私がお気に入りのものについて質問。 「どうしてこんな愉快な表情ができるんですか? それに水玉模様のハイヒールがコジャレてますよねぇ~ 」「最初は普通の顔で作ってたんやだけど、いやー、どっかで実ははじけちゃったんですよぉ~」と生粋の京都弁で答えてくれた。人には自分でもわからない多面的なところを持っていて、それが表現のひとつになるんだと、妙に納得してしてしまった。若いときから人形作家を目指していたわけではなく、ある日突然「そうだ、人形を作ろう!! 」と思いたったのだそうだ。ある日突然・・・!? これって人生にやっぱり「あり」です。
    ■もっと作品を見たい方は、こちらへアクセスしてください。
    >> 石井涼子の人形
    人形展 2009.2/13~2/18 @ギャラリー銀座陶悦
    ■一緒にいった先輩は、以前石井さんに自宅の台所に飾る”Kitchen Witch”を作ってもらったのだそうだ。
    ・私: 「キッチンウィッチっ何?」
    ・先輩: 「あーら、知らないの。キッチンウィッチは、台所の守り神だから台所に下げておくものよ」
    ・一緒にいた別の先輩: 「じゃ、日本の荒神さんみたいなもんだね」
    私: 「じゃ、魔女の箒の後ろに荒神さんのお札を下げておいたら、もっとご利益があるわね~」
    ・全員:「・・・・・・」

  • vol. 31 ラジオ番組に出演

    2009.1.21

    冬とは思えない16度まで上がった陽気の一昨日の東京。横浜市青葉区のコミュニティFM、「FMサルース」に出演。番組の中で「トリニティ」の紹介をさせていただきました。
    >> FMサルースHP
    巷では、あまり馴染みのないソフトファニシング教室にタッセル教室。趣味のカテゴリーからすると「その他」。その「その他って何!? なんかミステリアスな教室???」とパーソナリティの小松田あこさん(写真) に素朴な疑問を持っていただいたのがご縁です。
    出番を待っている間に、船越ディレクター(写真)が、「親父の実家が奥沢だし、お袋さんも魚菜さんのところで料理を習ってたなぁ~」「フムフム。奥沢つながりの不思議なご縁ですね~」(ローカルな話題でスミマセン<苦笑>)などと話しながら、スタジオというところは初めてなので、キョロキョロしてしまいました。
    【パーソナリティの小松田あこさん。声がいいのはもちろん、ショートカットが素敵なとてもキュートな方。天は二物を与えてる!!】

    【赤坂サカスでDJもやっているディレクターの船越さん】

    小松田さん、船越さん、お世話になりありがとうございました!!
    ミステリアスな教室の紹介電波は、皆さんのもとに届いたのでありましょうか? フム、これってミステリアス!

  • vol29. 手帳

    2009.1.8

    ■ 2009年も今日から始動。 本日現在まだエンジン、ローギア・・・といったところでしょうか。新しい年の始めから使い出した手帳 (下写真)。これまでは、毎年お決まりの定番を購入し続けて、はや??年。年末に文房具屋さんにインクのスペアを買いに行った時に見つけました。「きゃッ、これって私好みかも~。」なんて思い、一目ぼれでお買い上げ。表紙は皮の装丁(風) のA5版。実は紙ですが、なんか外国の古い本のような顔つきをしているところがお気にデス。
    ■新しい手帳の使い始めは、いつもピシッと新鮮な気持ちになるからいいですね。今のところ丁寧に書き込んでますが、きっとそのうちグシャグシャになってしまうんだろうなぁなんて思いつつ、でも書ききれないくらいの良い事で埋まってしまうように、今年もエンジンフル回転で頑張ります。今年もどうぞよろしくお願いします。

  • vol.24 かわいい来訪者

    2008.10.14

    ■最近、決まった曜日にいつも入り口付近に小さな女の子達がたむろしている。ま、このビルの上にはカルチャーセンターがあり様々な教室もあるし、はたまた目の前には英語のキッズ教室もあるので、あまり気にしてなかった。ある日、ドアにかけてあるベルが鳴ったと思った途端にその女の子達が駆け出していくのが見えた。それが何回も・・・である。最初はいたずら? と思ったが、きっと入りたいのかもしれないなと思い、招き入れたらそれから毎週のように顔を出してくれる。
    ■みんな同じヘヤスタイルなので、「バレエを習っているの? 」と聞いたらやはりそうだ。「じゃ、なんかポーズをとって先生に見せてくれる?」と頼んだのが、下記の写真。「ここにはどうして入ってみたかったのか? 」と聞いたら、「うん、きれいだから。」綺麗なものに反応するのは、大人ばかりではないのですねぇ~。しかし先日はぐサッとくる質問までされて、「先生、今日は何を作ったの? 」「・・・・(タラ~ッ。汗)」 多忙につき、作りたいのが山のように貯まってます、ハイ。
    ■将来はバレリーナか、当スクールの生徒さん候補か!?

  • vol. 23 こころに沁みる言葉

    2008.9.17

    ■今借りている一室がある「魚菜ビル」は、70年代にTVのお料理番組でもよくお見かけした、田村魚菜さんのビルである。 先日、その敷地内の隅にひっそり建っている石碑を見つけた。「あれ、こんなところに石碑がある。 今まで気が付かなかったけど何だろう?」

    ■「美しい花には、隠れた根の力がある」石碑にかかれたこの言葉は、当然お料理に関するものと解釈するのが自然だろう。 ”おいしいお料理を作るには基本を学び、さまざまな失敗や、修練を積み重ねて出来上がった根本があるからできること・・・” の意と、勝手に解釈しましたが、しかし実にいい言葉です。 
    ■「守・破・離 (しゅはり)」
    これを考えていた時にふと脳裏に浮かんだ言葉が「守破離」。さまざまな解釈がある中、独断解釈でいえば「守」とは、まずは師の教えを忠実に守り身につけ、そして「破」とは、今まで学んだ師の教えから一歩進め、他の学問、他流の教え、他の技を取り入れることを心がけ、更にその技や学問を発展させよ、という意味である。最後の「離」とは、守も破も超えた新しい世界を切り開き、独自のものを生みだす、という意味である。それぞれの言葉の表現は違うが、学ぶことについての本質は同じではないかと思う。土台がしっかりしていればこそ、その上で新たな変化を遂げていけるんだと・・・。こんなことを考える時間をくれた句碑に感謝!!