• vol. 59 カーテン上飾り バランス (Valances)

    2009.11.26

    カーテンの上部を飾るものは、総称トップ・トリートメントと呼ばれます。それらはデザインによって大きく4つに大別され、今回ご紹介する1. バランス(Valances)以外に、2. ペルメット(Pelmet)、3. ランブルクィーン(Lambrequin)、そして4. スワグ&テイル(Swag & Tail)に分かれます。
    カーテンだけあれば、用は足りるでしょう・・・。まったくその通り。しかし、その効用のいくつかを実際の例で見てみましょう。窓に換気口がついています。カーテンを開けた時、そこが目障りでそれを隠しておきたいという友人の窓のカーテンに対するソリューションは、上記の4つの中から1つを選択すること。 選択基準も大事です。手作りカーテンの観点から言って、手作りのし易さ、セッティングの容易性、そしてデザイン性も重視すると、1.と2.が最も適していると言えるでしょう。 3.は、正直言って今やオールドファッション(流行おくれです)、 4.はカーテンポールを活用したデザインに適しており、そのデザイン性はよりクラシックな雰囲気に合いますので、生地選択にも影響すると同時に、お持ちの家具との相性も大切にしたいものです。(※カーテンポール以外でももちろんセッティングは可能です) 
    出来上がりは、床下までのフルレングスのカーテン丈に加え、バランスを加えることによって、全体の長さが220cmになり、お部屋を大きく見せる効果にもつながります。

    日本には、便利なレールがあるんですねぇ~。取り付けたところです


    ■ 今年の秋に嫁いだお嬢さんの部屋を、ゲストルームに変えたいという希望からスタートしたお部屋の改造プロジェクトは、里帰りするお嬢さんご本人が一番良く活用するという点で、彼女の意見も取り入れ、さわやかなチェックの生地を選択。 
    カーテンの裏地もまた、更に細かいチェックの柄が選ばれ、裏にも隠れたおしゃれ感覚が・・・。それに合うバランスのデザインとして提案したのが、スモッキングスタイルです。セッティングが終わった時、私も思わず「チョーかっこ、かわいい~!!」と叫んでしまいました。 

    2009/11/26 記載

  • vol.57 ボックス型クッション

    2009.11.11

    ■ 自宅で使っているボックス型のクッションの布地をずっと変えよう、変えよう、と思いつつ気になっていたものをやっと新調!!  60cm角の大きいサイズは、背もたれになったり、はたまた床に座るときは「洋風座布団」に早変わりと大活躍の割には、長いこと放置されていたわけで・・・、まったく「紺屋の白袴」なり。
    ■ デザインは、ちょいと遊んで「ボタンニング」(両側からくるみボタンを使用して中のクッション材を固定)」。しかしこのデザインは長短ありで、洗濯の際はこのボタンをはずし、またセットしなおさなくちゃいけないところ。でもデザイン性が増し表情が豊かになります。洗濯性を望むか、デザイン性を望むか、悩むところでもあります・・・。


    2009/11/11 記載
     

  • vol. 55 ホテルの鍵、キータッセル

    2009.10.17

    ■ 最近は日本のホテルに宿泊する機会も少なくなったが、お部屋に入るときの鍵といえばカード形式の、差し込むと緑のランプがついて、開錠できるものがほとんどのような気がする。アメリカのホテルもまったくその通りですね。

     

    ■ 海外のホテルを紹介する本、『HOTELES & MORE』 (Angelika Taschen著)。LONDONPARISバージョンが出ているが、このどちらも保有している。いつか滞在するかもしれない・・・!? ではなく、どんな雰囲気なのかインテリアの興味で購入したものである。やはりお国柄が出ていて、とてもおもしろい!!  パリのホテルの「Hotel Bourg Tibourg」の紹介巻頭ページ。(下写真)。 各お部屋の鍵にはキータッセルがついて、さすがはパリ。 なんかアットホームな感じさえ伝わってきます。

    ■思わず、同じタッセルを作ってみたくなり、作ってしまいました。 ちょっとスリムだったかしらん・・・。

     

     

     

    2009/10/17 記載

  • vol. 54 ロンドンブラインド

    2009.10.8



    n                前回のコラムでご紹介したブラインド(英国呼び名)のデザインは、「ロンドン・ブラインド」という名称のものです。 日本では、一般名称は「シェード」と呼ばれ、これと同じデザイン名は、「ルーススタイル」です。 その特徴は、ヒダが出るように畳みあげ、両サイドが下がるデザインですね


     


    n         制作前に生地を見ながら、「両サイドに赤のインパクトがあるとかっこいいなぁ~」と思い、わざわざ赤い生地を買ってきてリボンを作り、装飾して見ました。 思いどおり!!  トリニティ・オリジナルデザインの完成。 かっこ、かわいい~、大満足です。


     


    n         さて、この「ロンドン・ブラインド」の制作は、装飾目的にしており、あまり頻繁に昇降するには適さないデザインです。 あくまで、途中まで降ろしておき、外部からの目隠しや、またはデザインを楽しむためを目的としています。 カーテンショップでオーダーする時は、その使用目的も明確に伝え、デザインを選んでくださいね。


             


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  • vol. 54 カーテン手作り vs オーダーカーテン

    2009.10.7

    ※ 「手づくりカーテン用タッセル」の記事はこちらから
    ■ ほぼ間違いなく、ほとんどの皆さんは言う。「カーテンは高い!」そうですねぇ~。 思わずうなずいてしまいます。 ひとつの大きな窓を例にしても、確かに生地分量もザクッと10m。 それに掛けることの生地単価、加えることの縫製代。窓数によっては、あっという間にウン十万~の単位を超えてしまうオーダーカーテン。
    ■ そこで「カーテン手作り」。下の写真はイケアの生地を使用した「ロンドンブラインド」です。エプロンを作ろうと思って購入していた生地を転用しました。
    ・使用長さ1.5mで1,500円 (完成サイズ幅90cm)、M単価1,000円は、ヤスッ。
    ・赤いリボンに使った生地2mで1,300円、
    ・裏地(もちろん付けます!!) 1.5mで2,000円、合計4,800円なり
    こ~んなに安く素敵に仕上がります。(※取り付け機材は含まず。今使用中のものを使えば0円)

    ■ しかし、高い生地はやはりそれなりの風格を持ち、とっても素敵ですし、お部屋の品格さえ左右しかねません。お客様をお招きするお部屋、寝室、子供部屋、階段踊り場、台所、洗面所等、カーテンを必要とする場所は沢山。 部屋別に「オーダーカーテン」と「手作りカーテン」を分けて考えるのもひとつも手です。それに、きちんとした作り方を習得すれば、様々な構造(!?)が見えてきて、きっと大きな収穫にもなることでしょう。
    ■ 皆さんのカーテン手作りへの挑戦、サポートさせていただきますッ!!

  • vol. 53 ブラインドのヘディングデザイン

    2009.9.30

    ■カーテンのヘディングとブラインドのヘディングを区別する必要は全くないのです・・・、とvol.50でご紹介した「パフヘディング」。このようにブラインドのヘディングに変身です。ブラインドの場合は、逆に上部が固定されているがゆえに、このようなデザインが可能になるのです。もちろん、「スモックヘディング<vol.8 2007年6月投稿>なんかもとても素敵でしょう。
    ■通常ブラインドのヘディングは、何もないか、もしくはギャザーしかなくどうしても単調になりがち。そんな時に、是非どうぞ!!

  • vol.48 フット・スツール

    2009.7.31

    ■足のせ台。別に足を乗せなくても、腰をかけてももちろんOK。  生徒さんの作品3点。それぞれにとっても素敵!! 足のせも腰かけももったいない!?
    【Y. Kyoko-sanの作品】 生地:Trinity
    【Aiko-sanの作品】
    【Hisako-sanの作品】

  • vol.47 カルトナージュ作品とタッセル

    2009.7.13

    ■ タッセル講座を受講されているお客様が、ご自分で作られたカルトナージュ作品との色を合わせたタッセルを飾り、その写真を送ってくださいました。感激です!! 習得していただいた技術をご自分流に活かしていただくことに、お教えする側としてはとてもやりがいがあるというものです。 
    ■タッセル作りもその実用と応用性 (糸素材や色使い、デザイン等)は、やはり最終的に習ったご本人のアイデア次第というところがあります。こんな風に皆さんのオリジナル作品のお役にたてていること、またその作品を見せていただくところに私自身のひとつの楽しみともなっています。
    Thank you so much, Setsuko-san。

  • vol.46 ティーコージーの新しいデザイン

    2009.7.2

    ■ もう、かれこれ2年前のことでしょうか・・。生徒さんが持ち込んできたティーコージー。「先生、この形のティーコージーも作りたいんですけど・・・できますか? 」「何とかしましょ。」 出来ないということを極力排除することをモットーに、新しいことへの挑戦を楽しみながら、早速試作に取り掛かり完成。 次に作りたいという方のためにマニュアルを作り、備えていたけれど、持ち込んできたご本人以外、これまで誰一人として希望する方はいなかった・・・(涙)。
    ■ついに現れました!! そして完成作品(写真)です。確かにステップが多く、完成には通常より少し時間はかかりますが、こんなデザインのティーコージーも作れます。もちろん内側には、ちゃんとキルティングが施されています。
    【Yoko-sanの作品】 生地:Trinity

    【2年前に作った私の試作品とともに・・・】

  • vol. 45 ルースカバー

    2009.6.8

    ■ ルースカバーとは: 脱いだり着せたりすることができる、いわゆる「着脱可能な椅子のカバーのこと」です。写真の作品はいずれも生徒さんの作品で、上はウィンザーチェア用として、下は事務用チェア用のデザイン。説明の言葉はいらないですね。素敵な作品と、そして生徒さんの熱意に拍手。パチ、パチ、パチッ!!
    【Tamako-sanの作品】


    【Toshiko-sanの作品】

     その他の椅子カバー作品はこちらから → 「vol. 85 椅子カバー作品」