• vol.1290 現存するフランスのパスマントリー工房

    2020.5.10

    ◆ パスマントリーに関する歴史的な変遷を見てきましたが、フランスにおける長い歴史の中で、存亡の危機に耐えて残ったパスマントリーの工房は、私の知る限り4社が現存しています。 今回は、それらについての訪問日記的なコラムです。

     

     

    1. デクラーク社 (Declercq: Est.1852)

     

    ・2013年に仏の某アトリエで授業を受けていた時の雑談で、先生が「この会社の地下には、ナポレオン時代の古いパスマントリーが所蔵されている」という話を聞きました。 滞在中の時間を見つけて、ショールームを訪ねた際聞いてみましたが、所蔵しているのは確認できましたが、実際に地下に入らせてもらうことはできませんでした。 それもそうですね、アポも取らずに、いきなりでは・・・<笑>。 でもショウルーム内のガラス戸棚に収納されているものを見るだけでも、充分古いパスマントリーの数々を堪能することができますよ。

     

     

     

     

     

    2. ヴェリエ社 (VERRIER, Est.1901年)

     

    唯一パリ市内に工房を持つ会社。 訪問した場所は、工房中心スペースとなっています。 写真は、マーケティング担当のアン・アンケタン女史。 写真の後ろがまさに工房スペース。 織機の高さをカバーする2階建ての建物内部と、パスマントリー工房を案内してくれました。 お客様の特注発注(Bispoke)専門による販売制度になっています。 そのためか、日本での認知度はあまり高くないかもしれません。 いつの日か、トリニティから発注できるよう、素敵なお客様との出会いを期待しつつ・・・。

    写真の工房内は、Videoで見られます。→ ★ 

     

     

     

     

    3. イル・ド・フランス社(L’ILE-DE-FRANCE, Est. 1926)

     

    ・現在、4代目にあたる兄弟で会社を運営していると話してくれました。 パリ市内のショウルームでは、沢山のデザインを見ることができます。 トリニティ設立間もない頃、来店していただいたお客様のバッグにこの会社の小ぶりなタッセルが下がっていたことを思い出します。  同じデザインのものが、今でも売られていました!  大きなものはほとんどBispokeですが・・・。

     

    この会社とイギリスのファブリックメーカーのTurnel & Gigon社とタイアップして作られたVIDEOが圧巻です。 基本的にどこの工房も同じような仕組みですので、現地の作業場である工房に行かなくても、工房の中がどのようになっているのかを実感することができることでしょう。

    お勧めビデオ、是非ご覧ください!!  こちらから→★

     

     

     

     

     

    4. ウレス社 (HOULES社、Est. 1928)

     

    日本での知名度ナンバーワンのブランドかもしれません。 大量生産システムにて、 タッセルを大量供給をしているので、ネットでも簡単に購入することができますし、日本でも海外ブランドのファブリックを扱っている会社のほとんどで購入することができます。 大量生産システムは価格に反映され、お手頃価格で購入できるのが魅力となっているのでしょう。

    ・パスマントリーのみならず、ファブリックも多数取り扱いしていて、インテリア関連の幅広い供給をしています。

     

     

     

     

     

    次回に続く・・・・。

     

     

     

    タッセル教室、ソフトファニシング教室のトリニティ

     

     

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