• vol.606 アールヌーボー

    2014.9.19

    ■ 生徒さんが作成されたカルトナージュの箱。 見せていただいたとき、皆さんもよく目にしていてきっとご存じの、あの有名な英国リバティ社の生地が貼ってありました。 Ianthe printと呼ばれるこの生地は、1900年頃にデザインされたもので(デザイナー不明)、ケルト模様装飾はリバティを代表する柄。 年以上も前のデザインが現在でも脈々と愛されているのを感じます。

    ■ リバティを象徴するこの柄は、典型的な「アールヌーボー」のスタイル。 19世紀から20世紀初頭に流行した「アールヌーボー: Art Nouveau (フランス語: 新しい芸術)」のスタイルは、インテリアはもちろん、絵画や工芸、建築などあらゆる分野に影響を与えています。 使われているモチーフの花やトンボなど日本の影響も少なくないんですよ。 
    写真の本『THE LIBERTY HOME』には、当時リバティが家具なども販売していたカタログが掲載されていて、日本の衝立(スクリーン)や飾り棚が販売されていています。 価格表示はポンドではなく、ギニーであるところに歴史を感じさせます。 ちなみにこのアールヌーボースタイル、インテリアの好みから言うと私はちょっぴり苦手の部類でして・・・・<苦笑>。


     

     

    JUGEMテーマ:JUGEM

コメントする / プロに質問する