• vol.1294 本日のランチ、ハンバーガー

    2020.6.9

    ◆ 何故か、たま~に食べたくなるジャンクフード。 ハンバーガーを求めて外食ランチ。  お店自体はだいぶ昔からあったと記憶しているが、まだ入ったことのない駅前ロータリーの路地を入ったところにあるお店へ。  おいしさは最近になく久々のヒットだ!!     新玉ねぎとお肉のグリル加減が良かった。 ランチはすべて1,000円。 飲み物代200円~300円が加算、税別途。 (ピクルスを特別トッピングしました)    絶対的に「カフェ飯」を信用してない私としては、久々ヒット。

     

     

     

    ◆ 使ったナプキンを見て、「あれッ、これって”ホテル・カルフォルニア”のレコードジャケットじゃないの~!?」 レジで尋ねたら、当たってました。 ’70年代にヒットしたイーグルス。 これがわかる人は古いかもね~。 今度は隣の席の高校生が食べていたトロトロ卵のチキンオムライスに挑戦してみよう・・・・。

    ・店名: 「パームスカフェ」 03-5731-3903

    ・自由が丘1-29-17 持田ビル2F ※ロータリーに面している揚げ饅頭屋さんの路地入る。

     

     

     

     

     

     

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  • 『13歳からのアート思考』本、差し上げます!

    2020.6.4

    ※ ご希望者からのご連絡をいただきました。本日(6月5日)午前中にて締め切らせていただきます。 

     

    ◆ 長~い休業が明け、今週から活動再開。 まだ気合いが入らず・・・<笑>。

    さて、お休み中に手持ちの本も、読むものが無くなり、図書館も空いてなく、やむ負えずアマゾンで2冊程購入してしまいました。 タイトルは『13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社、1,800円, 2020年2月第1刷) 。  一日で読んでしまったもので、これを欲しい方に無料で差し上げます!

     

    ◆ アートとありますが、美術史なんかではありません。 ピカソとか、アンディウォーホールとかの絵は出てきますが、あくまで題材として使っているだけで、それらを通じて「自分の物の見方」、「自分なりの答え」を生み出すというのは、どういうことなのか。  他人が決めたゴールではなく、自分のゴールを発見するにはどういうことなのか、が書かれています。  13歳プラスxx歳の私ですが、納得の一冊でした。 もっと若い時に読んでみたかった気もしますが・・・<笑>

     

    ◆連絡先: 問い合わせ画面→★ (※ご連絡をいただいた最初の方に差し上げます。コラムの愛読者、どなたでも構いません)

    教室に取りに来られてもいいですが、送付希望の方にはレターパックでお送りします。 到着したらレターバッ代金(370円)を切手で送ってください。

     

     

     

     

     

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  • vol.1293 お料理本—アナログ版

    2020.5.21

    ◆ 人間どんな環境に置かれても「食物摂取」は必須!     TV番組の中でも巣ごもり生活のための簡単レシピのオンパレード! 。 ご多分にもれず私も、これまであまり作らなかった時間のかかるものや、お菓子作りにまったく興味のない私も、簡単なフルーツゼリーなんかを作ったりしちゃってます~<笑>。

     

     

    さて先日生徒さんから、郵送で一冊のお料理本をいただきました!!      お弁当用のお惣菜を中心にしたものですが、普段のおかずにも活躍しそうな内容です。 今年の2月は、お昼時間をとることさえままならないような超多忙な時期で、ランチに出かける時間さえもったいない、と思う毎日が続き、お弁当持参の日々・・・、なんていう話を授業中にしていたので、それを記憶されてたいたかもしれません。

     

     

    ◆ 最近は、CookPadなどのネットでの作り方もいいけれど、同じお料理でもいろいろサイト比較しないと、微妙に味が異なることあることに気が付きます。 <ま、これだけは個人の舌の違いもありますので・・・。>   こんな時だから、プロの提案する味をアナログ的に眺めながら、参考にするのも一考かな~と痛感します。 Ms. Mariko-san,  ありがとうございました!!

     

     

     

     

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  • vol.1292 パスマントリーの変遷、編集後記

    2020.5.17

    ◆ 編集後記

    ・現在の自粛規制にともなう”ステイホーム”の時間は、きっと人生の中で2度とないことでしょう。 最初の頃は、なんか長い休暇のようでちょっぴり嬉しい気分も、日を追うごと変化し・・・。 この時だからこそやりたいことをやろう・・と以前から気にしながら周りにあった情報をまとめたのが、7回の連載<下記リスト参照>で書いた今回の一連のコラムです。 楽しんでいただけましたでしょうか?

     

     

    ・ 振り返ると、中身は<ヨーロッパ、特にフランスにおけるパスマントリーの変遷>のようになりました。 今回の情報ソースは、私の頭の中やカメラの中、参考書籍等々を探しながら書いたものです。 本格的にインタビューやサーベイをしたものであれば、もっと深堀りできたかもしれませんが・・・。

     

     

    随所に参照文を交えたので、文体が異なり読みにくかったところも多々あったかと思います。 論文のよう・・と思われた方もいらっしゃったかと思いますが、できるだけ客観性を重視したかったからです。 しかしこれで完璧、とは全く思っていません。 しかし一度ベースを作っておけば、今後新たな情報に出会った時に追加修正していけばいいと考えています。 なので、お気づきの点がありましたら、皆さまからのご連絡、大歓迎です!    また、これを機会に、パスマントリーにご興味を持つ方々の更なる理解とパスマントリー愛が深まることを願っています。

     

     

    ・さて、パスマントリーを年代別に見た来たように、実は年代毎にパスマントリーのデザインにはその特徴があります。 ナポレオン1世時代のコラムvol.1289のフォンテーヌブロー宮殿の実物を例にあげれば、スカート飾りに使わているブリオンやトルネード、カルチザン等々、それらの説明を試みようとしましたが、はて、待てよ!?   タッセルを作る際のそれぞれのパーツ名をすべて説明しないと、タッセル作りをされない方々が読んでも意味を成さないものになるかもしれない・・と思い、手を留めてしまいました。 その説明セミナー時間に換算しても、多分1時間以上は必要になるかもしれません。 もしご希望があれば、教室内にて実施してもいいかな・・・・・・。

     

     

     

     

     

    ◆ コラム・バックナンバー

    これまで書いたものの一覧表は、下記になります。 リンクが貼ってありますので、再度読んでいただけます。

    1. コラムvol.1285  中世のタッセル
    2. コラムvol.1286  伊ルネッサンス絵画にみるパスマントリー
    3. コラムvol.1287  仏ルネッサンスと南仏リヨン
    4. コラムvol.1288  ナポレオン1世とリヨンの織物
    5. コラムvol.1289  フォンテーヌブロー宮殿にみるパスマントリー
    6. コラムvol.1290  現存する仏のパスマントリー工房、4社
    7. コラムvol.1291     パスマントリー、イギリス vs 日本
    8. コラムvol.1292     パスマントリーの変遷、編集後記
    9. <番外編> コラムvol.1284 画家(ホルバイン)がデザインしたタッセル

     

     

     

     

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  • vol.1291 パスマントリー、イギリスと日本

    2020.5.13

    ◆イギリスのパスマントリー

    ・これまでの内容は、結果としてフランスが中心になってしまいましたが、じゃ、イギリスは・・・との疑問が投げかけられそうです<苦笑>。  実はこれまでイギリスで出版された本でまとまったものを見たことがありませんでしたが、今年(2020年1月)に、英国の歴史的建築物の保護を目的として設立されたボランティア団体である、ナショナル・トラスト(National Trust)から初めての書籍が出版されました。 内容的には、英国とアイルランドにおける歴史的なインテリア家具に飾られたトリミング(パスマントリー)を調査、年代別に紹介されているものです。  冒頭2~3頁を読んだだけですが、やはりこの手の内容の本は、初と記載してありました。 本のタイトルは、『FRINGE FLOG&TASSEL』<写真>。 もし興味のある方は手にとってください(英語版)。

     

     

     

     

    ◆日本のパスマントリー・ブーム

    ・私が知る以前の日本は、基本的にそれらの取扱いは、主に海外ファブリック輸入会社でした。 もちろんインテリアのプロ向けであり、タッセル大好きな人はともかく、普通一般消費者の目に触れる機会は限定的な況状でした。

     

    ・タッセルに関心のある方は一度は訪れことがあるかもしれない銀座「タピシエール」。 私の知人でもある小幡淳子さんが2008年頃に銀座にオープンされたように記憶しています。 今は閉店してしまいましたが、国内ではあまり知られていなかったデクラーク社のタッセル等も取り扱い、お店は雑誌等のメディアにも頻繁に取り上げられたことなどで、日本にタッセル好きを増やし、国内での「タッセル」という存在の知名度がぐんと上げてくれた功績は大きかったと思っています。

     

    ・また、イギリスでは新興企業ですが、インテリア・ブランドの「Spinaスピナ」は、斬新なデザインのタッセル商品をプロデュースしています。 それらをいち早く日本に持ち込んだ、Inchbald Design of Schoolの先輩でもある源波淳子さんは、 2010年にスピナ創設者の一人でもあるMr. Joe Zitoを日本に招聘し、セミナーを開催したりと、日本に新しい風が吹いた時代でもありました。

     

    ・トリニティのタッセル講座のトライアル(特別講座)は2007年。 その翌年には正式にタッセル講座を開設しましたが、私の立場からすれば、周囲が気になるのは当然。 当時ネットで検索し確認できたのはふたつ。 関東ではワークショップを主に行っていた「タッセルワークス」さん、そして関西では紐や糸などを取り扱う「バンディーニ」さんがタッセル教室を開いたのが、2007年だと認識しています。

    2006年~2007年頃、約15年前頃が日本のパスマントリーブームにおいて大きなうねりを呼ぶきっかけとなった年ではなかったのかと考えています。 と、いうことはこれが「日本におけるルネッサンス」と言ったらいいすぎでしょうか <笑>。

     

    次回に続く・・・・。

     

     

     

     

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  • 布マスク、届いてました。

    2020.5.7

    ◆ 久しぶりにアトリエに来ました~。 郵便物の処理、支払い処理等もろもろ・・・。 いつ投函されたのか不明ですが、例のアベノマスクが投函されてました!     宛先等はありませんので、郵便受けに投げ込まれた感じ。 まだ自宅には届いてませんが。 でもこの現象、二重で受け取ることになるんだけど、いいのかしら????

     

    ◆ 大盤振る舞いのマスクでもあるんですね~。 後で「ひとつ返せ~!」なんて言わないでね<笑>。

     

     

     

     

     

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  • 緊急事態宣言期間延長に伴う、臨時休業延長のお知らせ

    2020.5.6

    緊急事態宣言が5月31日まで延長されたことに伴い、やむなく教室運営も臨時休業の延長を決めました。

    教室も5月31日まで、運営をストップさせていただきます。 尚、定休日(月曜・6/1)を加え、再開は6月2日(火曜)~を予定しています。 皆様ともお会いできず大変厳しい状況ですが、再会を楽しみにしております。

     

     

  • vol.1289 フォンテーヌブロー宮殿にみるパスマントリー

    2020.5.4

    ◆フォンテーヌブロー宮殿

    ・前回のコラムに書ききれなかった、ナポレオンの時代のアンピール様式のパスマントリーについての続きです。 ツアー参加でのフォンテンーヌブロー宮殿見学は、時間の制約がある中でしたが、いくつかの部屋のカーテンに飾られたタッセルの写真をご紹介しましょう。

     

    ・このお城は中世の要塞をもとにして、フランソワ1世によって1528年増築され、国内最大のルネッサンス様式の宮殿に変わりました。その後、宮殿には数世紀にわたって歴代の国王が居住しましたので、それぞれが自分の好みに応じて改築を続けた結果、様々な建築が混合して今日の形となっていると言います。600年以上もの継続的な歴史を持つのはこのお城は、一見の価値があると思います。

     

     

     

    ◆宮殿内部のパスマントリー

    ・観光客で訪れる多くの人は、部屋の中の大きな装飾には目が行きますが、窓側の装飾を見る観光客はほとんどいないのではないかと思います<笑>。 ザインや制作は当然プロの手によるものですから、カーテン生地の色に合わせ、時代考証もされたものと考えます。 どの工房で作られたものかは、多分デクラーク社(1852年創業)によるものではなかったのかな・・と、推察しています。 この会社名、きっとタッセルに関心のある方なら名前くらいはご存知かと思います。

     

     

    ・写真に収めたものは、ひょっとしてこれはリメイクされたばかりか(?!)と思わせるようなピカピカの新品同様のものもありました。 保護のためか、ほとんどがビニール袋で覆われていました。 長い時間は、ものを朽ちさせていくという環境であることは否めませんし、それらすべてに修復が必要なので当然のこと。 またその修復には何かしら現代の要素が含まれるのも当然のことです。

     

    ◆「王座の間」のカーテン用タイバックとブレード

    カーテンの縁のグリーク紋様、月桂樹の葉の模様の飾り等、エンパイヤ様式紋様てんこ盛り!

     

    ◆「皇后の部屋」のタッセルと、カーテンのブレード

    女性らしいピンク等を使った明るい色使い、そして華やかなデザインです。

     

     

    次回に続く・・・・。

     

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  • vol.1288 ナポレオン1世とリヨンの織物

    2020.4.30

    ◆革命時のリヨン

    ・マリーアントワネットが断頭台につゆと消えたフランス革命(1789年~)から、国内の混乱状態は20年間続きます。 これまでリヨンに14,000台もあった織機は、4年後の1793年には2,000~3,000台まで減少したとされています。(『リヨン織物美術館』(P227)  ) 。 革命の混乱は国中のあらゆる地域、あらゆる分野にダメージを与えたことは確かです。

     

     

    ◆ナポレオンとリヨン復活、そしてアンピール様式

    革命後、リヨンの織物産業やパスマントリーに与えた影響を語るうえで、どうしてもナポレオンの存在は外せません。

    ・「ナポレオン1世の皇帝戴冠(1804年)は、旧時代の華麗さをいち早くわが物とするべく、宮廷という源流に立ち返ることになった。  1811年1月6日の法令によると、彼は大謁見式や公的儀式の日は、宮廷の廷臣たちは皆絹の着用を命じたのである。 彼にとって公式的な名誉を持っているのは、絹と絹製ビロードのみであり、他国で公式的地位にいるフランス人はそれらを着用しなければならなかった。(『リヨン織物美術館』P227)      確かに、ナポレオンが征服した各地に、親族を支配者として配置してましたから、中産階級出身にとってはその威厳を衣装でカバーすることは重要なことだったのかもしれません。

     

    ・彼はまた諸宮殿(チェイルリー、ルーブル、エリゼ、マルメゾンetc.) の壁面を絹あるいはビロードで飾らせたのである。そのための費用は天文学的な数の織物が必要であった。1804年から1813年までに、フォンテーヌブロー宮殿の為に、600万フラン以上が支出された。」(『リヨン織物美術館』 このことが、リヨン織物業界の復活と新たな輝きを与え、大いに貢献することとなるのです。

     

    ・数々あるお城の中で、過去の王がヴェルサイユ宮殿なら、ナポレオンはフォンテーヌブロー宮殿をを自分の権威の象徴にしようとしていました。 現在、このフォンテーヌブロー宮殿の内部は1980年代より美術館として一般公開され、ナポレオンに関する品々やアンピール様式のインテリアをみることができます。 もちろんこの城は、歴代の王たちも使ってきた城でもあり、さまざまなスタイルのインテリアをも観ることができます。 上述したように彼は重厚な素材(絹、絹ビロード)を好んでいます。 また彼が遠征したエジプトへの興味に加え、古代ギリシャ、ローマ等のモチーフ(月桂樹、雷文、白鳥、鷲、星、蜂等)が沢山使われます。

     

    ↓写真2018年渡仏の際に撮影, 「王座の間」 by Trinity

    ↓写真: フォンテーヌブロー宮殿SNSより

     

     

    ◆現代に残る生地メーカー

    ・革命の混乱で国外に逃れていた職人たちも、徐々に回復するリヨンに戻ってきます。 そのひとりに、カミーユ・ペルノンという人がいます。 彼はジェノバに逃れていましたが、1795年に事業再開のためにリヨンに戻り、1802年のパリ産業博覧会に出品し金賞を受賞します。 そこでナポレオンは、3つの宮殿のために織物制作をために約70万フランを彼に託しています。 3つの宮殿のひとつ、チュイルリー宮殿の玉座の間には、ベルノン氏によって月桂樹で囲まれた皇帝Nの頭文字が、細い金で縁取りされて深紅の縁飾りを制作した。(『リヨン織物美術館』(P228))

    ・ペルノン家は、息子クロードの孫の時代にタシナリ氏とシャルテル氏のふたりに工場を売却しています。 これが現在もリヨンに本社を置くタシナリ&シャルテル社で、現在もシルクを中心にしたファブリックをルリエーヴル社傘下のもと供給し続けていています。 日本での輸入販売は、トミタテキスタイルさんにて取り扱われています。

     

    写真:  Tassinari & Chatel 社HPより

     

     

     

    次回に続く・・・・。

     

     

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  • vol.1287 仏ルネッサンスと南仏リヨン

    2020.4.30

    ◆フランスにおけるルネッサンス

    ・ルネッサンスの巨匠のひとりである、レオナルドダヴィンチは、晩年イタリアでのパトロンを失い、仏のフランソワ1世に招かれたのが1516年。 この時ダヴィンチの年齢は64歳。 居城も与えられ安心したのも束の間、ダヴィンチの余生は3年で終わってしまいます。 彼が最後まで手放さなかったというモナリザの絵。 遺言でフランソワ王に寄贈されたことでフランスの至宝となり、現在ルーブル美術館に飾られている話は、有名な話ですね。

     

     

    ダヴィンチを招聘したフランソワ1世<1515-1547>は、文学や芸術の熱心な保護者として、フランスのルネサンスを支援した王として知られています。  それ以前のルイ11世<1461~1483>は、リヨンで織物産業を普及させたり、鉱山を開発する等、産業政策を行っていますし、次の王であるシャルル8世<1483~1498>は、イタリア遠征をおこない、イタリアの芸術と文化に傾倒し、家具や美術品等とともに建築家、彫刻家、造園家等を連れ帰り、アンボワーズ城の改築を実施。 これらが後にフランソワ1世に引き継がれ、フランス・ルネサンス文化の開花につながっていきます。

     

     

    ここに一枚の絵をご紹介します。 絵の下の説明によれば「王の宮廷, フランソワ1世: 1540年頃」とあり、 王の頭上の天蓋にはフリンジとタッセル飾りを見ることができます。図出展: 『La Passementerie』P133.

    やはりイタリアルネッサンス愛好者だったフランソワ1世の頃には、明らかにタッセル等の飾りが使われるようになっています。 また、私が持っているフランスの書籍の1ページに「Évolution de certains éléments de passementerie」(パスマントリー特定の要素の進化)というページがありますが、やはりルネッサンスからの説明が始まっていて、これについてはまた別のコラムでご紹介したいと思います。

     

     

     

     

     

     

     

    ◆ バロック様式とルイ14世

    ・ルネサンス様式の均整のとれた美しさに対して、17世紀に主流となったのは、豪壮さや華麗さを競うバロック様式に変化していきます。 建築で代表的なバロック建築と言えば、あのルイ14世が建造を指示したヴェルサイユ宮殿が典型的な建築で、その名を知らない人はいないと思います。

     

    ・ルイ14世は、年に2回季節毎に壁布とカーテンを新調することを室内装飾の規範とします。ちなみに春夏は絹織物、秋冬はビロードが採用されている。 王宮からの膨大な需要は、フランスのシルク産業を活気づけたことはいうまでにない。(『インテリアの歴史』本田栄二著, p220)  確かに王以外にも当時の宮殿には、4,000~5,000人の貴族が暮らしていたと言いますから、その消費量たるや膨大な数だったことは容易に想像されます。

     

    ・17世紀中頃まで室内装飾用の織物等は、フィレンツェに発注しています。 しかし、ルイ14世の下で活躍した財務総監コルベールは、宮殿で使うテキスタイルをフランスのシルク産業振興のために、パリとリヨンの織物業者に発注します。 養蚕業を積極的に助成した結果、イタリアを凌ぎ世界の中心的生産地となります。 宮殿を訪問した各国の王室はこれを見て、自分の宮殿で使うための織物をフランスに大量に発注し、コルベールの政策は見事に成功します。 (『インテリアの歴史』本田栄二著, p219)

    ・今でもリヨンの旧市街では、当時の絹織物を作っていた職人の工房跡を見ることができます。2013年コラム→★

     

     

    ◆ ファッションに見られるパスマントリー

    フランスの王朝文化が爛熟したのは、ルイ14世が自ら政治を行った1661年から、フランス革命までの128年間です。 王朝文化はルイ14世没後、ルイ15世、ルイ16世と続いていきますが、この絶対王政が確立されたブルボン王朝です。 後、次第に芸術文化もロココ様式へと変わっていきますが。 この時代は皆さんお馴染みのルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人、ルイ16世王妃マリーアントワネットなど、ファッションリーダーとしての活躍ですね。 彼女たちのドレスには、沢山のリボンやレース等に飾られ、マリーアントワネットドレスのスカートには、フェストーン風仕立のひだの中間には金色のタッセルが、そしてスカート裾にはフリンジまでもが付いてます。 飾り立て過ぎ~<苦笑>。 パスマントリーの工房は昔から洋服につけるリボンなどの飾りも作っていたのです。 蛇足ですが、さまざまなカーテンのスタイルが生み出された源流は、実はこのようなファッションがもとになっています。

     

    ・3枚の写真で確認してみましょう。 1枚目はルイ14世です。 『ブルボン王朝12の物語』(中野京子著,)がルイ14世の絵について説明している思わず笑ってしまう箇所があり、是非ご紹介したいと思います。

    「当時ルイは63歳。いくぶん背の低いのがコンプレックスだが、そこは雲を突くばかりのモジャモジャかつらと真っ赤なリボン付きハイヒールで、優に20cmはごまかせる。 若き日にバレエで鍛えた足もいまだ形の良さを保っている。 この時代、脚線美は男性のものだった。 財務長官コルベールが設立した王立マニュファクチャー謹製の絹靴下をはき、最高級レースのクラヴァット(ネクタイの先祖)を巻き、儀式用マントをはおっている。 そのマントを方のところからわざわざ折り返すのは、高価な裏地の白テンの毛皮(アーミン)を見せつけるためだ。 表地にユリの花を金糸で刺繍してある。 同じ生地と模様の椅子の背や、王冠を乗せたクッション(タッセル付 ーここは書いてませんが)、テーブルのカバーにも使われている」(中野, P76~P78)    もちろん、カーテンにもばっちりタッセルが下がってます。

     

    「マリーアントワネット」 ヴィジェ・ルブラン作, ヴェルサイユ宮殿

    ポンパドール夫人、フランソワ・ブーシェ作, The Wallace collection, London

     

    次回に続く・・・・。

     

     

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