• vol.123 タッセルの使い方 4 ティーコージー

    2011.10.19



    n         お引越しの方のプレゼントをするために生徒さんが作成されたティーコージー。 既に家で完成したものを教室に持参され、作品に合わせてタッセルをアレンジしたいということで、生地に合わせた色と形をアドバイス。 その場でサクッとタッセルを作られました。


     


    n         このタッセルの形は、木型を使ったタッセル自体を装飾するための、数あるオーナメントの中のひとつ、「オリーブ」と呼ばれるデザインです。 オーナメントは、糸で作るものはもちろん、それ自体に木形を使ったものまで沢山の種類があります。 


     


    n         用いた「プロバンスの生地」と、そして「オリーブのオーナメント」。 南仏同士のモチーフでさりげなくコラボ。 おしゃれ~!!
               

    ※ その他の使い方については、サマリーからご覧ください。→こちらから


     


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  • vol.120 トロンプロイユ

    2011.10.6

    バーゲンで見つけたTシャツ。見たとき思わず、「おっ、トロンプロイユ!!」 と独り言をいってしまいました。Trompe l’oeil (トロンプロイユ)とは、フランス語でだまし絵の意味です。 その他のだまし絵テクニックとして、ネクタイやアクセサリー、ベスト等の印刷されてもののことを言います。写真のTシャツで、一目瞭然ですね。


    帰り道、デザイン学校での”壁紙”の授業を思い出していました。 インテリアデザインでもこのテクニックは多用されています。 ドアの無いところにドアが書いてあったら、本棚かな、と思ったら壁紙だったり・・・と、まさに「トロンプロイユ」です。

     



    その代表的な1社が、1797年創業のフランスZUBER社でしょう。 授業でサンプルブックを見せてもらった時、あまりに素敵で「世の中にはこんな壁紙があるんだぁ~。」と感動した記憶があります。 下の写真は、panoramic wallpaperと呼ばれるジャンルの壁紙ですが、インテリア雑誌に広告が掲載されていたものです。その素敵さの一端を・・・・。あ~、こんな壁紙が貼れるインテリアデザインをして見たい~!! (独り言デス)

  • vol.118 手作りバッグ と ポンポンフリンジ

    2011.9.26



    ブレード (平らな紐状に編まれたもの)にポンポンがついたものを、「ポンポンフリンジ」と呼びます。小さなタッセルが付けば、「タッセルフリンジ」ですね。さて「タッセルの使い方、その2」として、ご紹介です。 


      


    先日、店頭で「ポンポンフリンジ」をご購入されていったお客様が、それを使った作品の写真とメールを送ってきてくれました。 なんと、ご自分でカギ針編みをされたバッグにアレンジされたのだそうです。 少し小さめのバッグで、ランチ時に使用するとか。 きっと同僚の方とのランチ時には、お話が盛り上がったのでは? と想像しています。 バッグの色と素材のザックリ感とポンポンの素材感がマッチして、とてもかわいい!! 仕上がりですね。
    Ms. Y.A.さん、ありがとうございました。


  • vol.117 パスマントリー vs トリミンク゛

    2011.9.26

    ◆ 今(2011年現在)、”パスマントリー”という言葉が多く使われているように感じていますが、”トリミング”という言葉も覚えておいて損はないでしょう。 その違いは、仏語か英語かの違いで同じものです。 パスマントリー Passementerie (仏語) vs トリミング Trimmings (英語)。 その意味は、vol. 7でご紹介したとおりです。

     

    ◆ さて、当コラムの「vol.81 タッセルの使い方 その1<ブラインドプル>」では、いきなりロールブラインド(シェード)につけたタッセルを紹介しましたが、定義やその種類をきちんとサマリーしてから開始すべきだったと少々反省・・・・。そこで、その種類と使い方を下記にサマリーし、そして、今後ひとつずつ具体的な使い方を紹介させていただこうと思います。

     

    ◆ 「パスマントリーの種類」と「使い方」

    まず、活用分野として、下記の2分野<A.インテリア>、<B.ファッション/その他>に大別できます。 分野とその種類の組み合わせはあまりに多くて、悩みました。そこで、「A.インテリア分野」では、パスマントリーの名前を挙げ、その具体的な使い方を見ていきます。
    また、「B.ファッション/その他分野」では、飾る対象物を思い浮かべ、どんなパスマントリーが使われているのか、を見ています。 こちらの分野は、なんにでも・・・という感じで、私の発想できないのも沢山あるのではないかと思っています。

     

    A. インテリア分野 : ソフトファニシング、インフリアにおける家具類であるアップホルストリーの使用例

    パスマントリー種類 使用例: ご紹介コラムNo.
     1. ポンポンタッセル  vol. 81 ブラインドでの使用
     2. ボタンタフト  vol. 143 ボタンタフト 使い方その9
     3. 各種フリンジ  vol. 146 フリンジ 使い方その10.
     4. ソフトタッセル vol. 129 タッセル付きクッション
     5. タッセルタイバツク vol. 74 カーテン用タッセル
     6. ロゼット vol. 114 ボルスタークッション & 飾り
     7. コード(ローフ゜) vol.      ロープ、パスマントリーの使い方13
     8. 各種ブレード vol. 152 ブレード、使い方その12.
     9. ボルスタータッセル vol. 135 ボルスタータッセル
    10. チェアタッセル vol. 154 チェアタッセル
    11. キータッセル  vol.55 ホテルの鍵・キータッセル
    vol. 564 キー・タッセルとは

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    B. ファッション・その他 

     

    その他にもたくさんの使用例が考えられますが、またの機会に・・・・・。

     

  • vol.113 インテリアの中の陶磁器

    2011.9.11


    n         先日図書館で目的の探しものが終わったので、さてせっかく来たのだからと館内を一回り。 何気に手に取ったのは、『中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた』浦上満著、(株)淡交社。 パラパラとめくったら、「あれッ、これってどっかで見たことのあるような・・・? 自宅のテーブルランプのベースじゃないの~。」 20年近く使っているのに、今頃気がつくなんて・・・笑っちゃいます。 その当時、自宅のインテリアは西洋と東洋をミックスしたインテリア構成にしたくて、外国人観光客向けのお土産(コピー商品)を扱っているお店で購入したランプです。

    n         ついでに他の中で持っているものを色々調べて見たのが、下の写真。 古美術のお高いお宝が持てない私でも、その雰囲気を味わえる・・!?  いずれにしても、この一冊の本によって、陶磁器に対し、しばし時空を越えた思いを馳せることができ、コピーと言え、持っているものに対して愛着を深めることができたことはラッキーでした。





     


     【説明】


    n         「五彩魚藻文壺」: 明時代の白磁の上に赤や緑、黄色等の上絵具で文様を書いた”五彩”。 この頃上流階級で鯉や金魚を飼うことが流行したのだそうです。


    n         「青花対韓信瓶」: 元時代の白地の素地にコバルト顔料で文様を描いた”青花”。月下に武将韓信を追う戯曲を題材にした絵。


     



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  • vol. 81 タッセルの使い方 <その1>

    2011.4.8


         タッセルの使い方一覧表」はこちらから
     



    n         タッセルコースの授業中に、度々「先生、これはどういう風に使うんですか?」という質問を受ける。 もちろん、その使い方は自由でつけたいところにつけて楽しむのが一番ですが、作るだけではなく、インテリアの観点からその使い方も幅広くご理解していただきたいなぁ、とずっと気になっていました。今回から、タッセルそのものの使い方をシリーズでご紹介していきたいと思っています。(※作品も出てきますが、「知っ得知識」のカテゴリーです。)


     


    n         今回は<その1>として、「ブラインド(シェード)・プル」です。 ロールカーテンの上げ下げする部分に付け、タッセル部分を引きます。 通常はプラスチックでできたものがついていますが、窓にあたってコツン、コツン音がするのを防ぐことができまますし、なにより見ていて和みますし、かわいい! ロールブラインドは、基本的に機能性重視で出来ていますので、エレガントなデザインよりこんなデザインの方が合っているのではないかと思います

     


         上でご紹介したものは、既に<コラムvol.32雪の女王>でご紹介させていただきましたが、教室でも人気が高く、下の写真2点とも、アドバンストコースのカリキュラムに入りました。



                
                
     



    <Left>: The use of this design has been approved by Ms. Anna Crutchley.



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  • vol. 69 献針祭

    2010.2.9

    ■2月8日の「針供養」のことを、神事の言葉でいうと「献針祭」という呼び名だそうです。教室で折れた針や、曲がった針がたまっていて、そのことがずっと気になっていて、ついに行ってきました。今回はご縁あって、江東区の富岡八幡宮(1627年創建)の境内にある弁天池に浮かぶ粟島神社にお邪魔しました。 お裁縫上達の神様だそうです。

    ■神事については、まったく無知な私。 反省も込め、皆さんも今後参加される時のために、その作法と心構えをご紹介しましょう。
    【前準備】
    1.折れた針などお疲れさま状態の針を準備する
    2.「御初穂料」という表書きした紅白の熨斗袋(のしぶくろ)を準備。※初穂料とは、各種祝い儀式などの際に神社に納める謝礼のことを言うそうです。目安は・・・・お気持ちでしょうか。
    【現地到着】
    1.受付で名前と住所を記入。(事前に予約を入れておいたほうがいいかもしれません。)
    2.準備したものを受付で渡し、持参した針は用意されたお豆腐にさします。
    【本番】
    1.祝詞奏上(のりとそうじょう)。神主さん(祭主と呼ぶようです)が祝詞をあげます。
    2.「針塚」といって穴を掘った地面に、先ほどのお豆腐を納めるところを全員が見守ります。
    3.参列者に玉串を手渡されますので、それを受け取り神殿に進み、根元を祭壇の方に向け捧げます。二礼二拍手一礼のお作法で行います。
    4.帰るときにはお神酒をいただき、また「お守り」と「お供物」をいただきました。更に 直会(なおらい)と呼んでいましたが、別室にて甘酒やお茶、お菓子が振る舞われました。

    ■ 気になっていたことが今回やっと解決! 参列者の方がたはきちんとした和服姿のご年配の方が多く、若い人はほとんどみかけませんでしたが、日本人たるや、このような行事には毎年恒例として参加したいものだと思いました。

  • vol. 68 インテリアの中の金属類

    2010.1.28

    ■ 先日用事で出かけた折、帰りには少し歩こうと思いながら駅に向かった。その途中立ち寄ったのが、新橋にある「堀商店」。この店舗は、ドア金具や鍵、鉄の装飾などを手がけるお店である。「金属磨きで研磨剤の入ってない、いい製品はありませんか?」と尋ね、購入したのが下記商品である。

    発売元: キクヤピーエム株式会社
    ■家の中にある、さまざまな金属類。ドアノブ、水道蛇口、オブジェ、ナイフやフォーク等など沢山あります。私が持っている金属類で一番困っていたのが「真鍮類」。テーブルランプやフロアスタンド、アンティーク調のお花の鉢入れ・・等など。これらは時間が経つと表面が酸化(?)し、オマケに埃も手伝い黒ずみと同時にその輝きも失われていました。家に帰り早速試し拭き。「いやー、これは感激!!」Before / Afterをご覧あれ。見事に鯉の置物は輝きを取り戻しました!! 「真鍮磨きには、これがキク!? お後がよろしいようで・・・」
    【Before】        【After】

  • vol. 62 「チェック」柄

    2009.12.16

    ■  生地におけるチェック柄は、どんな季節にも登場する柄である。 昨日、前を歩く女性の肩を覆う、ストールのタータンチェックの鮮やかさが目に飛び込んできた。「あぁ、あの柄は確か”ブキャナン”だったかしらん?」
    ■ 冬に大活躍のマフラーは、ウールとの相性がいいのか、タータンチェックが多い。  そう言えば、私もマフラーは2本くらいタータンチェックを持っているが、特にこだわって以前購入したのが、”メモリアルタータン”。(故ダイアナ妃を偲び、特別デザインとして作られたもの。)  購入したのは、マフラーではなく、スカーフ(下写真)だが、どうしてもそれが欲しくて、スコットランドへ足を運んだ際に、探し出したものである。

    ■ スコットランドの氏族(クラン)にちなみ、それぞれの柄に名前がつけられている「タータンチェック」。 冬の夜長、自分が持っているチェック柄の由来を調べてみるのも、以外に楽しいかもしれない。

  • vol.58 緞通

    2009.11.17

    ■先週開催されたインテリアのイベントである「JapanTex2009」。特に印象に残ったのが、敷物の一種である「緞通」。「赤穂の緞通」の展示並びに実演のブースである。(下写真) 佐賀の「鍋島緞通」、大阪の「境緞通」と並び、日本の三大緞通のひとつに数えられているのだそうだ。織られるサイズはすべて一畳分。一本、一本の縦糸に結びつけては、その糸をカットする、気の遠くなりそうな作業を経て完成するそのプロセスを、私は始めて見た。遥かシルクロードを通って中国に伝えられた絨毯。日本の中にもいくつか存在することは知っていたが、やはり百聞は一見にしかず、である。


    ■この存在を知っていれば、これを買ったかどうかは少々疑問ではあるが、我が家の敷物は、いわゆる中国のシルク緞通である。夏はひんやり、冬は暖かく特に静電気等も感じず、裸足で歩くととっても気持ちがいい。シルク素材は見る角度や光の加減によって色目が違うのも一味。敷物はインテリアの観点から言えば、床に独立した区画を作り、変化をもたらす効果があると言えるでしょう。