• vol.445 リヨンのパスマントリー工房を訪ねて

    2013.6.25


    【フランス日記No.12 リヨン編】


    n         ガイドブックに「リヨン織物博物館」は載っているが、「織物工房: ATELIER DE TISSAGE」、そして「パスマントリーの工房 ATELIER MUNICIPAL DE PASSEMENTERIEは、紹介されていない場所ではないかと思います。 リヨン旧市街にあるこれらの工房は、現在、実生産はしてはいませんが、博物館として当時の織機を保存し、時間帯によって、実際に稼動させ見せてくれます。 確かに、このふたつに興味のある観光客は稀でしょうから、掲載されないのも無理はないでしょうが・・・。


     


    n         訪れた当日は、1日雨が降っていて、印刷したコピー用紙は雨に濡れ、どんどん見づらくなる始末・・・。 やっと見つけた住所では、これまた入り口がわかりづらく、辿り着いたのは、閉館30分前。 ぎりぎり稼動させているところを見せてもらいました。 


     


    n         パスマントリーの工房は、レトゥルノー夫人の個人所有。 引退するときにこの遺産を維持してもらうために「Soierie vivante; 生きている絹」という活動を結成し、当時を今に伝える唯一のパスマントリーのアトリエです。 くるみの木でできた織機には、1880年の刻印。 数多くのパスマントリーの種類を仕分けしてあるパンチカードの山々・・・。 機械類は、普通の民家には入りきらないほど大きい。 過去はこんな風に大量につくられていたんですねぇ~。
            


                 


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  • vol.444 リヨンへ出発

    2013.6.24


    【フランス日記No.11 リヨン編


    n         フランスに行くことに決定した時に、真っ先に行きたい、と思ったとろろが「リヨン」だった。 17世紀初め、それまでイタリアからの輸入を中心にしていた絹織物は、この時期にリヨンやフランス各地で飛躍的な発展を遂げている。 事実、ルイ14世のもとでは、織物は室内装飾の重要な要素であり、貴族階級の邸宅では、四季にあわせ家具のための織物が変えられるくらいだったというくらいだから、相当量を産出していたと思われる。 


     


    n         また、後に「ジャガード織機」の初期の発明に貢献したジョゼフ・マリー・ジャカールもリヨンの生まれ。 紙に穴をあけ模様を作るパンチカードのシステムは、その後コンピュータの開発にも応用されていることを認識している私としては、どうしても訪れてみたい街のひとつであったのである。 後で知ったが、明治時代の初期に、京都府が西陣機業関係者3名をリヨンに送って学ばせ、帰国時に機械を持ち帰らせ日本に導入しているし、あの冨岡製糸工場も、機械はリヨンから、そして技師はフランスから招いたりと、日本の織物産業とのつながりも深い。
            

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  • vol.442 ロンドン、デザインセンター

    2013.6.20


    【パリ日記 No. 9- ロンドン編】


    n         ロンドンでインテリアデザインをする方で、ここの存在を知らない人は皆無でしょう。 お客様にご提案する生地や家具、照明の主なメーカーがここにショールームを構えていて、ここに行けば最新のトレンドが見れるというわけです。 春と秋には、デザインウィークと呼ばれる新作の発表会イベントもあります。 (一般に開放されていますが、プロ向けなので、小売対応はやっておりません。) この場所は、インテリアデザインの学校に通ってた時に、何度足を運んだか・・・、その回数は数知れず。


     


    n         今年のファブリック類は、あまり花柄等は前面には出て来ず、どちらかといえば、ここ数年の傾向であるモダンな感じに重きがおかれている。 変わった流れとしては、日本の絣をイメージさせるような柄や、シノワズリーの復活が特徴的である。 


     


    n         センターでの新しい出展メーカーは、USのパスマントリー・メーカー「Samuel & Sons Passementerie」。 2012年秋の出店だそうだ。 トレンドのファブリックに合せやすい、あまりゴテゴテ感のないものが多い。 かと、思いきや、隣り合わせたお店の「Watts1874」は、ビスポークと呼ばれる、受注生産のみを受けるパスマントリーも健在である。 その店頭には、「巨大サイズのタッセル」がディスプレィされ、目を引いていた。 「ファブリックとパスマントリー」、きっても切れない密接な関係にあります。
        


     

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  • vol. 439 「ベルサイユ宮殿」の観光にちなみ

    2013.6.17


    【パリ日記No.6


    n         ベルサイユ宮殿に関する記事は、きっとWebの中で氾濫していることを想像すると、ちょっと違う角度から書いて見ましょう。 出発する前に、イギリスに住む親友に連絡をとったところ、本をご所望。 今年の3月に出版されたという「ヴェルサイユの女たち」原書房出版。 なんか渡仏に際し、タイトルがあまりにタイミングが良すぎ!?  著者アランバラトンは、宮殿の庭師だったそうだ。 代々、宮殿の噂話として受け継がれてきた話を元に書かれたという、この小説。 渡す前に読もうとしたが、結局20ページも読めなかったが・・・


     


    n         Amazon.jp 本の紹介より】ルイ13世からマリー・アントワネットの時代まで、絢爛豪華なブルボン朝を彩った一癖ある女たちは、どんな愛をどんな場所でささやいたのだろうか? 「宮殿」、「庭」を切り口に、ヴェルサイユ宮のベテラン庭師だから書けた、国王、王妃、愛妾たちの愛と欲望の人間模様。 どんなガイドブックにも載っていない「裏」ヴェルサイユ!  


     


    n         ベルサイユ宮殿通には、お勧めの一冊かも・・・!?    

                
                
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  • vol.437 パリご飯、ちょっと知っ得!?

    2013.6.14


    【パリ日記No.4


    n         メニューを出されて、ビックリ。 なんと、iPadでメニューを出されたのは初めて。 これも今の時代を現していておもしろいですね。 きっと日本でもそのうち、出てくることも必須でしょう・・・・。
            


     


    n         ところで、レストラン等に行くと、バターが出てくるが、その器というか、お皿というか、黒い石盤のようなものにのって出てくる。 あまりに頻繁に出てくるので、パリ最後の夜に行った話題の日本人シェフが経営する、TOYO」のお店の人に聞いてみた。「一体、これはなんですか? 」 フランス語で「アルドアーズ(ardoise)」言って、屋根瓦(スレート)に使われるものだそう。 石なので、ひんやりしていて、バターが溶けにくいような配慮。 最近日本のレストランでもみかけるようになりましたね。
            


     


    n         毎年パリに行かれ、今回初めてご一緒させていただいた友人(K・HOUSE、八木さん)に、ほとんど毎日の夕食のセットアップをおまかせ。 お陰で、美味しいもの三昧の毎日でした。 しかし、帰国してから怖くて体重計にはまだ乗ってない・・・・(苦笑)。 


     


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  • vol. 419 タッセル用糸と色見本帳の販売

    2013.4.21

    タッセル用のレーヨン糸」をネットで販売を予定していたのですが、使用PCの違いなどから、やはり色がきちんと伝わらない・・・・、う~ん、悩み、作業一時中断。 お待ちいただいている方々に、申し訳なく思っております。 そこで、色見本帳 (Trinity セレクションカラー)」を作成しましたので、こちらを先にご紹介させていただくことにし、「色見本帳」とともに「糸の販売」をさせていただくことにしました。 これを参考にしていただければ問題なく、色のイメージを作っていただけますね。 皆様のご利用、お待ちしております!

     

     

    購入方法、糸のご注文方法  

    1.         資料請求画面から、お送り先の情報を入力し、ご希望の旨お知らせください。

    2.         ご案内する振込先にご入金をいただき、確認後、発送させていただきます。

    3.         糸のご注文は、同封のFAX用紙、メールからでも発注可能です。 

    4.         色見本長価格: 1,430/(税込)+送料150円、

    5.      糸750/個<500m> (税込)、送料は個数、地域によって異なります。
    ※※※下写真参考、2013年4月23日(火曜)から受付開始!!  ※※※

     

         

          

                    

     

     

     

     

     

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  • vol. 415 タッセル木型のカバーリング

    2013.4.12

    n         来週月曜に開催される外部講座の準備。 こんなに沢山のモールドを一気にカバーリングすることはあまりない。 久々に作業をしていたら、さすがに指が疲れてしまい、途中だが、本日の作業はこれにて終了。 毎日少しずつやればいいものを・・・と、思うのはいつものことだが、しかし細切れの作業は意外に効率が悪いことも承知。 やはり「体験講座」で、このカバーリング方法をお願いするのは、無理・・・。

     

    n         色希望のお名前リストを見ながら作業してましたが、また新しい方々とお会いすることを楽しみにしています
     

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  • vol. 414 炭酸水の威力

    2013.4.11


    n         炭酸水は、飲み物だけではないんですよね~。 先日友人と食事に行き、よくある話で、着ていた白のカーディガンに食べ物の汁が飛んで・・・・。 アッチャー、失敗、失敗。 お絞りで拭いていたら、店員さんがすかさず「炭酸のボトル」を持ってきてくれました。 「あ、よく、知っている人だな」と思いながらこれで助かった~。 炭酸を布にたっぷり染み込ませ、汚れたところをトン、トン。 下には何か汚れを受ける布もあれば、完璧。 これで元通りです。


     


    n         以前、飛行機に搭乗した時、お隣のお客さんにコーヒーを渡そうとした乗務員さんが、何を間違えたのか私の太ももにコーヒーを飲ませてくれました・・・・。 「熱ッ~い」と叫びながらも、内心ど、どおしてくれるのぉ~とオタオタしていたら、乗務員さんが「炭酸ボトル」とナフキンを大量に持ってきて、同じ処方をしてくれた経験があったので、知っていました。 炭酸水の威力は、絶大です!! 皆さん、ご存知でしたか?
            

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  • vol.393 フリクションペン

    2013.3.3


    n         2007年に発売されたという、パイロット社製のインクが消せるペン。 あまりに有名ですね。 紙だけの世界かと思っていたら、先日、生徒さんが「先生、すごいものをお見せしましょうか?」ということで、布に書いた線が、アイロンの熱で簡単に消せることがわかりました!! まぁ~、なんて便利なんでしょ! 


     


    n         布の世界でも線を書く道具は、チャコや、時間がたつと消えるもの、お水をスプレーすれば消せるもの等々、沢山ありますが、消えて欲しくない時に消えていたり・・・・(苦笑)。 早速、文具店に行ってペンではなく、布に対してあたりが優しそうな「色鉛筆」とマーカー用の「カラーペン」を購入しました。 やはり、アイロンで消せます。 すごい!! 皆さんもお試しあれ。  
    Thank you so much, Ms. Masako.  Your information is very useful!

        


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  • vol. 389 カーテンの重しの違い 日本 vs 英国

    2013.2.22


    n         先日、ハギレを整理していたときに、ハギレの生地の裾から出てきた「重石」。 皆さん、きっとご覧になったことはないかと思います。 なぜって、カーテンの裾にひっそり(?)と、隠れてしまっているものなので。 もちろん、制作したことのない方にとっては、当然ですね。 重しの役目は、布が下に綺麗に下がるようにするためのもの。


     


    n         日本と英国のその重石の役目は同じでも、形は全く異なります(写真)。 日本は縦長、英国は、丸いコインのような形。  それは、カーテンの作り方が違うので、このような部品にさえ、違いが出てしまうんですね~。 


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